「自己申告納税」加速で中国映画市場に“冬の時代”到来か
昨年の中国トップ女優、ファン・ビンビン(范冰冰=37)の脱税事件後、初めて中国の芸能事務所の納税額が明らかになった。ファンは昨年6月に脱税容疑で中国の税務当局に身柄を拘束され、本人と関連企業は約140億円の追徴課税や罰金を支払った。この件を受け、2018年のうちに“自主納税”すれば追徴課税を免れるとの当局通告に大物俳優、プロデューサー、監督らが慌てて納税したというわけだ。
アイドル部門1位は、EXOのレイ(張藝興=27)で、18年度の収入7410万元(約12億円)に対し、1913万元(約3億1000万円)。なんと年収の4分の1を即金で支払っている。元EXOのルハン(鹿晗=28)は1億8160万元(約29億5000万円)に対し634万元(約1億円)。また女優部門1位の楊冪(ヤン・ミー=32)は、年収1億2480万元(約20億円)に対し、1553万元(約2億5300万円)を支払ったという。
ここで気になるのは税率だ。年収の4分の1から、1割しか払っていない人までまちまちなのはどういうことなのか。中国人ジャーナリストの周来友氏がこう言う。