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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ピエール瀧出演「麻雀放浪記」斎藤工は真田広之を超えたか

公開日: 更新日:

 ピエール瀧被告(52)がユニットを組む「電気グルーヴ」の音源・映像の配信をするソニー・ミュージックレーベルズ。瀧被告の起訴を受け配信停止にしていたが、有識者を中心に反対するグループが立ち上がった。「リスナーが音楽を聴く自由を回復してほしい」と撤回を求める6万人余りの署名を提出。抗議集会を行った。

 芸能人が薬物で逮捕されるたびに作品を自粛するのがこれまでの暗黙の慣習だったが、ついに社会問題にまで発展した感もある。

「当人の活動自粛は当然でも、被害者のいない薬物犯罪。すでに出荷できる音楽や映像まで規制するのは疑問でしたが、前例を覆して出荷すれば世間の矢面に立たされバッシングされる。“右へ倣え”の風習に従うしかない」(芸能関係者)

 すでに撮り終えている映画の世界でも差し替えや、お蔵入りまであったが、瀧被告が出演していた「麻雀放浪記2020」は予定通り5日に公開された。不特定多数の人が見るテレビは別だが、お金を払って見る映画のお客は承知で見に来る。「上映やめろ」の抗議も聞かない。まったく問題なく上映されている。瀧被告の役も物語の核となるようなものではなく、「そういえば出ていたな」くらいの感想が大半。観賞後、瀧被告を話題にする人もいない。むしろ、内容についてのほうがさまざまな意見が飛び交っていた。

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