ピエール瀧も怪演「麻雀放浪記2020」に込められた批判精神

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 コカインで逮捕されたピエール瀧被告(52)が保釈された翌日の5日から、出演作「麻雀放浪記2020」が劇場公開され話題になっている。

 逮捕の影響で、所属するテクノバンド、電気グルーヴの東京公演が中止、過去のCDなども出荷停止された。NHKは過去の出演ドラマの配信停止を決定、ディズニー映画「アナと雪の女王」吹き替え版のオラフ役も降板させられ、松竹映画「居眠り磐音」では出演シーンを奥田瑛二を代役として撮り直し、差し替えることが決まった。音楽活動、テレビ、映画と、あらゆる仕事が軒並みキャンセルとなっていた状況下、あえて公開を決めた東映の姿勢も物議を醸している。こうした背景について、映画批評家の前田有一氏が解説する。

「この映画は、今回の事件が起きる以前から一部業界内では話題になっていました。メガホンをとったのはかつて若松孝二監督に学び、商業主義に毒されない気骨ある映画作家として知られる白石和彌監督。そんな彼が、2020年の東京五輪が中止になった近未来の日本をアイロニカルに描いた。マスコミ向け試写会を一切行わない意向だったことからも、かなり過激な内容なのではないかとの臆測を呼んでいました」

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