『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』作り手の強い意欲を感じる「一筋縄じゃいかない音楽」
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アルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(1967年5月26日発売)④
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■『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』
アルバムのタイトルチューンである。
しかし、ただのタイトルチューンではない。1曲目に続いて、ほぼラストの12曲目にも「リプライズ」という形で、テンポを上げて収録されている(後述)。
結果、このタイトルチューンで、全体がサンドイッチされた格好となり、アルバムとしての統一感が高まるのだ。
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このように、アレンジを変えながら同じ曲を収録することで、アルバム全体に統一感を持たせるという手法が、その後の「トータルアルバム」「コンセプトアルバム」で多用されることとなる。
録音手法、編集手法に凝りまくった結果、ロックンロール度が全体的に極めて薄いアルバムの中で、この曲(と後述「リプライズ」)は、かなりロックしている。
しかし、スタジオ録音にもかかわらず、観客の喝采や笑いがミックスされたり、間奏ではフレンチホルンの四重奏が入っていたりと、やはり単なるロックンロールでは終わらない。
ちなみにフレンチホルンとは、前作『リボルバー』(1966年)の『フォー・ノー・ワン』で使われたあの楽器。かたつむりのような形をして、柔らかく美しい音を奏でる楽器で、トランペットやトロンボーンはともかく、ホルンがロックで使われることなんて極めて珍しい。
「一筋縄じゃいかない音楽を作ってやんよ」という、メンバーやプロデューサー、ジョージ・マーティンの強い意欲の表れと見る。
なおリードボーカルもリードギターもポール。後述「リプライズ」含め、タイトルチューン2曲を手掛けたという意味で、ビートルズのヘゲモニーをポールが握った瞬間とも言える。
■『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)』
曲名最後の( )内について、日本語の正式表記では「リプライズ」とされているが、正しい発音は「リプリーズ」に近いらしい。でも天下の『サージェント・ペパーズ~』で「リプライズ」と言ってしまったものだから、以降の日本では「Reprise=リプライズ」となってしまったというサプライズ。
タイトルチューンのテンポアップ版。尺も1分ちょっとと短い。次に控える傑作『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』の露払いのような感じになっている。
なお、これら『サージェント・ペパーズ~』のカバーとしては、ジミ・ヘンドリックス版が有名だが、あの大場久美子版があることも補足しておきたい。
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