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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

一党独裁体制が続く中国には「思考する自由」がない

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 地球が狂ってるのか、「梅雨寒」が続いてる。涼しいのはいいが、もう何年も前から「春夏秋冬」がなくなっている。困ったもんだ。季節のない街に生まれ、風の吹かない丘に育って、夢のない家を出たら、愛のない人に会ったような、泉谷しげるの懐メロの歌詞のような顔をした若者たちがため息交じりに、スマホを見ながら地下鉄に乗っていた。誰も選挙なんかに行ったところで消費増税は止められないし、他に何が変わるんだ、もう今日がしのげたらいいようだ。どうしてこんなに覇気のない世の中になってしまったんだろ。「野望」がありそうなヤツがいなくて、ゲンナリする。

 気分直しに小料理屋に入った。こんな涼しい日には日本酒か。肴に珍しいサンマの寿司を頼んだら、えらく値が高かった。「サンマが捕れないそうよ。中国が横取りしてるんだって」と、元気な女将さんが語気を荒らげた。中国の漁船団が太平洋の公海で、日本の解禁時期など知ったことかと、先にごっそり捕っていくからだと。もう、中国にはどこの国もかなわないようだ。

 中国の野望は止まらない。どこまでも一党独裁の覇権を広げようと躍起だ。邪魔な国には制裁を科し、カネと軍事力で脅かせばいいと思ってる。先日、ニュースを聞いてまたゾッとした。取り戻したはずだった「香港」に手を焼いてはいるが、とっくに民主化された「台湾」を今こそのみこんでやろうと企んでいる。

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