若手“告発芸人”とは大違い…注目集めるオリラジ中田の慧眼

公開日: 更新日:

 今回のお家騒動でせきを切ったように飛び出したのが吉本興業のギャラの分配問題だ。岡本社長が会見で平均値で会社と芸人が「5対5から6対4」で分配していると説明したことで、所属芸人から怒りの告発が噴出。中にはギャラ1円の明細書の画像をツイッターで公開する芸人もいた。

 吉本のブラックぶりは論外だが、宮迫博之田村亮の号泣会見で潮目が変わり、会社側が弱ったと見るや否やの“告発”を冷ややかに見る向きもある。吉本所属の大平サブローはラジオ番組で「この状況になった途端、火山が噴出したみたいに。気に入らんかったら辞めろ、おまえら」とSNSで不満表明の若手を一喝した。いち早く十把一からげの芸人と一線を画したことで、今頃になって評価を高めているのがオリエンタルラジオ中田敦彦(36)だ。

「今回、世間の吉本批判に便乗する形でギャラの文句を言った若手芸人は今後の活躍が期待できない気がします。弱肉強食の世界を実力でのし上がるべきお笑い芸人が労働組合みたいな主張をし始めたら生き残っていけないでしょう。その点、オリラジの中田は潔かった。今から2年前に松本人志さんのことを“大御所”と皮肉り、吉本幹部の怒りを買いました。それで地上波のテレビ番組で“干され”ることになりましたが、筋の通った言動はネット上で注目を集めたことで、彼がプロデュースしたTシャツは飛ぶように売れているそうです」(芸能評論家の佐々木博之氏)

 昨年10月、中田はラジオ番組で「“ごめんなさい先輩”と。オレは皆さんが半年分で稼ぐものを先週だけで稼ぎましたよ」と発言。眉をひそめる人もいたが、誰かの尻馬に乗っかって会社の文句を言う芸人よりは何倍も賢い。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発