10軒中8軒は空振り…「ポツンと一軒家」の厳しい舞台裏

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 日曜の夕方から夜にかけては、これまでテレビ視聴率的には、「笑点」に始まって「行列のできる法律相談所」まで日本テレビ系の独壇場だった。そこにテレビ朝日系の「ポツンと一軒家」が殴り込み、視聴率20%台連発と逆転して、いまや8時台は独走である。

 あんな山奥にどんな人が住んでいるのか、どうやって暮らしているのかという興味と、行ってみると案外に暮らしは豊かで、うらやましいような悠々自適ぶりが人気なのだが、制作現場はとにかく苦労の連続だという。

「衛星写真で一軒家を探して、周辺でいろいろ聞いてたどり着いても、人が住んでいないことが、実は多いんです。住んでいても、テレビに出たくないという人はもちろんいますし、紹介するのはちょっとという暮らしだったりすることもあります。まあ、放送までいけるのは1~2割ですね」(テレ朝関係者)

 空振りをいとわない現場の意気込みが面白さにつながっているのだが、番組が知られ人気となったことで、新たな難題が出てきたという。スマホだ。この番組、アポなしで訪ねて、住人が戸惑ったり、構えない様子が新鮮で魅力なのに、スタッフが麓で聞き込みをしているうちに連絡がいっていて、四苦八苦して到着したのに、「お待ちしてました」と軽く出迎えられ、お茶でも出されたら、もう番組は成り立たない。

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