吉本興業「お家騒動」で浮彫りになった松本人志の権力志向

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 芸人の「闇営業」に始まった吉本興業のお家騒動にお笑いファンは興ざめしているのではないか。今回の問題は宮迫博之(49)が「ギャラはもらっていない」と嘘をついたことが発端だ。それなのに、宮迫と田村亮(47)が涙ながらに岡本昭彦社長(52)の“圧力”を告白すると、ダウンタウン松本人志(55)が〈後輩芸人たちは不安よな。松本動きます〉とツイート。それが岡本社長の5時間半に及ぶ記者会見へとつながっていった。

「松本さんのツイートは後輩芸人と吉本興業のためを思った“義憤”と受け止められたことで喝采を浴びました。確かに義憤だったのかもしれませんが、わざわざアピールめいた投稿をしたことで、“自分の力を誇示したかっただけじゃないの”なんて、あらぬ疑いをかけられてしまいました。SNS時代だからなんでしょうが、昔だったら、男は黙って……ですよ。彼が“兄貴”と慕う元ダウンタウンのマネジャー・大崎洋会長と直接連絡を取り合えば用件は済んだはず。その方がカッコよかったでしょうね。今回の件では吉本は『松本王国』などと報じられましたが、そんなにおいを感じました」(芸能評論家の佐々木博之氏)

 松本は2017年12月に安倍首相と会食。その後、レギュラーの「ワイドナショー」(フジテレビ系)の収録時に偶然、安倍首相と楽屋が隣になり「ヨッ!」と気さくに声をかけられたと明かしている。もともと権力志向が強い芸人のようだ。

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