娘と漫才コンビ 三吾さんが振り返る“しんどかった日々”

公開日: 更新日:

 半年過ぎた頃に、女房から「あの子、真剣なんだから、お父さんも真剣に考えてやって」と言われた。仕方なく娘を呼んで「おまえがテレビで見てるのと違って、やるほうは大変なんやで。とくに女性の世界は芸能界でも一番厳しいんや。おまえ、大丈夫か」と問いただしたら、娘は「やる!」と言い切った。

 そこまで言うならと、会社に「娘と漫才やりたい」と言いに行ったら、親子の漫才なんていないから「やりましょう!」と、すぐデビューすることになった。実は娘はひょうきんでもなく、普通の子なんです。本当にやれるんかなぁと思いながら、ずっと稽古。その頃が僕は一番しんどかったかもしれませんねぇ。

 三吾・十吾でやってきた看板もあったし、会社が応援してくれるから娘とのコンビでもウケなあかん。娘以上に僕の方がしんどかったのと違いますか。

■舞台度胸のよさにびっくり

 でも、いざデビューしてみると娘は舞台度胸がよくて、ビックリしましたね!最初から平然と舞台に立ち、自然にしゃべれる。現代っ子ですね。それから辞めることもなく、娘は初舞台を踏んで25年になります。僕は三吾・十吾でずっとツッコミをやってきましたけど、今は娘がツッコミの立場で主導権を握ってます。もう任せられますね。漫才としてはどの舞台に出ても安定してます。生活は安定してませんよ(笑い)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった