娘と漫才コンビ 三吾さんが振り返る“しんどかった日々”
                        
 半年過ぎた頃に、女房から「あの子、真剣なんだから、お父さんも真剣に考えてやって」と言われた。仕方なく娘を呼んで「おまえがテレビで見てるのと違って、やるほうは大変なんやで。とくに女性の世界は芸能界でも一番厳しいんや。おまえ、大丈夫か」と問いただしたら、娘は「やる!」と言い切った。
 そこまで言うならと、会社に「娘と漫才やりたい」と言いに行ったら、親子の漫才なんていないから「やりましょう!」と、すぐデビューすることになった。実は娘はひょうきんでもなく、普通の子なんです。本当にやれるんかなぁと思いながら、ずっと稽古。その頃が僕は一番しんどかったかもしれませんねぇ。
 三吾・十吾でやってきた看板もあったし、会社が応援してくれるから娘とのコンビでもウケなあかん。娘以上に僕の方がしんどかったのと違いますか。
■舞台度胸のよさにびっくり
 でも、いざデビューしてみると娘は舞台度胸がよくて、ビックリしましたね!最初から平然と舞台に立ち、自然にしゃべれる。現代っ子ですね。それから辞めることもなく、娘は初舞台を踏んで25年になります。僕は三吾・十吾でずっとツッコミをやってきましたけど、今は娘がツッコミの立場で主導権を握ってます。もう任せられますね。漫才としてはどの舞台に出ても安定してます。生活は安定してませんよ(笑い)。
                    

 
                             
                                        

















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                