スカウトを断る少女たち…もはや芸能界は夢の世界ではない

公開日: 更新日:

 元ファンの男性との交際を報じられ、指原が事実でないとしながら、友人であったことは認めてファンに謝罪した2012年、秋元氏はAKBから系列グループで福岡県を拠点とするHKT48へ、指原を移籍させた。不祥事を起こしての左遷に見えるが、HKTは系列グループのなかでは盛り上がりに欠け、そのテコ入れを指原に託したのだ。

 指原はHKT48劇場支配人を兼任、選抜投票でAKBのセンターになったり、派生グループNot yetのメンバーになるなど、ひとりで何役もこなすように。それによって、指原ファンはAKBのほか、HKTやNot yetの活動もフォローし、コンサート会場に足を運んだり、CDを買っていった。ファンを全国に拡大するのではなく、ひとりのファンから3倍も4倍も金を取っていこうという作戦である。

 そういう流れが加速しているのだから、美少女アイドルの世間の知名度は下がり、すべからく小粒になっていく。この揺り戻しもあって、芸能プロは全国区のスター発掘に出るようにも見える。百恵、聖子、明菜の再来である。どこも資金力が乏しくなっているが、どこかの地方にスカウトを1年くらい住まわせ、これぞという原石を探したいところだろう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった