追悼・八千草薫さん 倉本ドラマでの「演技を超えた」瞬間
清純派で社会派で実力派
今どきの女優だと、脚本にこと細かく書かないとならない上、書いたとしても「これは何?」と聞かれたりするそうだ。
八千草さんはこのドラマで認知症を発症し、老人施設に送られてしまうが、そうした難役も果敢にこなしていた。
宝塚時代に「お嫁さんにしたい有名人」として知られた元清純派は、社会の表裏まで精通し、どんな役柄もこなす実力派であった。
変わらぬ品格、初々しさは、美しい外見からは想像できない強靱な精神力によって培われたものであったようだ。