史上最低の烙印を押され…NHK大河「いだてん」最大の敗因

公開日: 更新日:

 NHK大河ドラマいだてん~東京オリムピック噺~」(全47回)の平均視聴率が大河ドラマ史上歴代最低となる8.2%に終わった(関東地区・ビデオリサーチ調べ)。

 大河ドラマには珍しい近現代が舞台、前半と後半で主人公が異なるダブル主演、脚本家・宮藤官九郎の手による時代を行き来する複雑な展開、そしてナレーションのビートたけしの声の聞き取りにくさ……この1年にわたり、さまざまな要因が指摘されてきた。

 さらに強力な裏番組にも悩まされた。「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)や、“大河の視聴者である高齢者が移った”といわれた「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)などが立ちはだかった。作家の麻生千晶氏はこう話す。

「低視聴率の原因として、よく『高齢者が時代劇に求めるものと違った』と分析されていますが、決してそんな話ではないと思います。私はクドカンさんの才能は認めていて『あまちゃん』は大いに評価していましたが、今回は、あまりに時代というものを理解していなかった。最終回にしても、演出というのも分かりますが、当時の天皇、皇后両陛下がご観覧される中、戦後19年しか経っていない日本で、悲願である五輪の開会式の裏側があんなにドタバタした展開ではなかったはずです」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因