「仁義なき戦い」で共演 文ちゃんは俺の恋のキューピッド

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  ◇  ◇  ◇

 東映が誇る任侠映画のスターが高倉健さんなら、実録ヤクザ映画のスターが菅原文太さん。「文太さん」じゃあ、よそよそしいから「文ちゃん」と呼ばせてもらうな。

 文ちゃんとはもちろん「仁義なき戦い」で共演したけど、俺の「不良番長」シリーズにもゲスト出演で何度も出てもらった。数えたら、8作もある。ゲストというより立派なレギュラーだよな。

 実は、文ちゃんは俺にとって恋のキューピッドでもあるんだ。

 ちょうど「不良番長」の撮影中だったかな。銀座の有名なクラブに美人の外国人ホステスが入ったという話を耳にし、これは行かなくっちゃと思ったわけさ。ただし、相手は外国人だし、「さて、どうしようかな」と思ってたとき、撮影所で文ちゃんに会ったんだよ。

「今晩、予定ある?」

「別にないよ」

「じゃあ、俺に付き合ってくれない」

「分かった」

 こんな調子ですぐに話がまとまった。普通、文ちゃんと俺が銀座のクラブに行けば、ホステスはみんなキャーキャー騒ぐんだけど、お目当ての外国人ホステスは知らんぷりだった。俺たちが役者だってことも知らないんだから、当然と言えば当然なんだけどな。

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