著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

人生に2度死んだ男<1>「なんだ円楽じゃないんだ」の声…

公開日: 更新日:

 実はこの時、俺の体に何が起きていたのか? これは後日、担当医より説明されたのですが、浴室で転倒した時に肋骨が折れ、肺に突き刺さったらしいのです。しかし、あまりに見事に刺さったために肺の空気は漏れなかったらしいのですが、その後の着替えにより肋骨が肺から抜け、一気に肺がしぼんでいったということです。

 ちなみに、急激に肺が縮むと心臓を押さえつけて死に至るケースも少なくないと聞かされ、ゾッとしたのでした。正直、薄れゆく意識の中で119番した記憶さえないのですが、救急車に乗せられる寸前の群衆と、「円楽師匠じゃないんだ?」、揚げ句には「なんだ、ダンカンかよー!!」の声は不思議に耳に残っていました。

 では、なぜ、円楽師匠じゃないんだ? の声が飛び交ったかというと、なんと先代の三遊亭円楽師匠と俺の家は道をはさんで20歩の距離だったのです。だから、師匠がお元気な時は俺と子供で「ピンポ~ン! チャラ~ン、越後生まれのこん平で~す!!」とピンポンダッシュをしたものです。懐かしいなあ~(って、大の大人がそーいうことするんじゃねーよ!!)。

 それが「死ぬかと思った」の2回目で、1度目は35歳の頃、急性膵炎(すいえん)で1カ月以上の入院、なんと3週間は点滴のみ……。こちらは肋骨より重症な死ぬかも……だったのです。それは次回に。

 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃