二田一比古
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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

芸能レポーターたちをたじろがせる俳優はもう現れないのか

公開日: 更新日:

 そんな質問が出るのもNGなしが不倫会見。答えようのない質問に東出はしばしば沈黙。謝罪の基本のような45度の角度でお辞儀を繰り返すだけ。本当に謝るなら家族や迷惑をかけた仕事関係者。リポーターを通じて世間に謝る必要があるのか、不倫会見は常に賛否両論が起きる。妻の不倫疑惑が報じられている立川志らくは、自身の番組内で東出の会見の感想を、「家庭内のことは家族で話し合いすればいい。私を含めて大きなお世話」とピシャリ。一理あるが、会見で言えば、バッシングが増すのは必定だろう。

 結局、会見でリポーターを通して謝罪して収束させるのが最近の構図。かつて不倫した俳優の対応は違った。リポーターの追及にもめげず、特に謝罪することもなく、自分の言葉で対応。石田純一の「不倫は文化」。森本レオは「異文化交流」と表現した。度重なる不倫で直撃取材を受けていた火野正平は「それがどうしたの」と他人事のようにかわしていた。今は不倫発覚から謝罪会見で一通りの儀式は終わる。

 そんな面倒な流れがあっても、忘れたころに発覚するのが不倫。とりわけ、俳優は不倫しやすい環境下にある。歌手は歌番組で単発な散発的な共演だが、俳優は撮影で数カ月間、一緒の現場で過ごす。仕事終わりに食事をすれば、2人の距離は縮まる。東出と唐田のように恋人役を演じれば、感情移入の延長でそのまま恋人関係になることも少なくない。「共演後に恋に発展する」と週刊誌はマークしたものである。それで発覚してもジタバタせず、堂々に対応。逆にリポーターをたじろがせる俳優もいた。そんな俳優はもう現れないのか――。

【写真特集】東出昌大が謝罪会見

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