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栗原毅栗原クリニック東京・日本橋院長

栗原クリニック東京・日本橋院長。東京女子医科大学教授、慶応義塾大学大学院教授を歴任、2008年から現職。「血液サラサラ」の提唱者のひとりで、著書に「決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ」(宝島社)、「1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法」(日本文芸社)などがある。

「果物」の正しい食べ方…食べ過ぎは脂肪肝のリスクあり

公開日: 更新日:

 今年も師走を迎えました。冬の定番果物といえば、イチゴ、ミカン、リンゴなど、いろいろありますね。果物には、ビタミンやミネラルが豊富なので、たくさん食べることで健康になれると信じている人が多くいらっしゃいます。しかし、果物に含まれる「果糖」のリスクに目を向けずに取り過ぎてしまえば、知らぬ間に脂肪肝を発症し、それがさまざまな病気の引き金にもなりかねないことを覚えていただきたいのです。

 私の患者さんに、山梨県の実家から送られてきたシャインマスカットを5日間食べ続けたことで脂肪肝になってしまった方がおられます。とてもおいしいシャインマスカットにはかなりの果糖が含まれているので、たった5日間で肝臓の細胞の中に脂肪として蓄積したのです。

 私は30年以上前から果物の食べ過ぎに警鐘を鳴らしてきました。勤務していた東京女子医科大学で実施した食事に関するアンケート調査で、脂肪肝の人は果物を野菜と同じだと思い込み、必要以上に多く食べていることが分かりました。

 そこで、ウサギに果糖、ショ糖、でんぷんを混ぜたエサを3カ月与え、脂肪肝の程度を比較する実験をしてみました。予想通りで、やはり果糖を混ぜたエサを食べたウサギでは脂肪肝の程度が強く、次がショ糖、もっとも軽かったのがでんぷんでした。

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