戦争で砕けた壁画を新AIロボットで復元へ…伊ポンペイ遺跡での作業に導入されることに
イタリアのポンペイ遺跡では長年、約2000年前に火山灰に埋もれ、第2次世界大戦中に連合軍の空爆で破壊されたフレスコ画などの復元作業が行われている。専門家によると「完成図なしに、多くのピースが欠けた巨大なジグソーパズルを解く」ような超困難な作業だが、画期的なロボットシステムが導入されることになった。
高度な画像認識、パズルを解析するAIアルゴリズム、超高精度ロボットハンドを組み合わせたもので、EU資金提供の研究プロジェクト「RePAIR」が開発した。まだ実際の修復作業には投入されていないが、ロボットとアルゴリズムの開発が完了し、現地での初期実験テストで有効性が確認されたという。
先月28日にポンペイで公開され、実験の成果が披露された。デモンストレーションでは、断片のデジタルデータベースを作成し、AIがパズルを解析するプロセスが披露された。写真はそのひとコマだ。
世界中の博物館や遺跡で、戦争や自然災害で破壊された文化財が山積みになっている。RePAIRのシステムは、それらの復元作業に革新的な変化を起こす可能性があると期待を集めている。

















