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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

元引きこもり・山田ルイ53世 今こそ無駄を許容する社会を

公開日: 更新日:

「この自粛期間を有意義に過ごそうぜって言う人が、ちょっと多すぎるなって思う。無意味にボーッと過ごしてもいいんじゃないかって、思ってます」(山田ルイ53世/フジテレビ「ボクらの時代」5月3日放送)

 コロナ禍による自粛期間、いや応なく家で過ごす時間が増えた。これまで仕事に追われ、できなかったような勉強や自己研鑽をしようという人も少なくないだろう。そんな中で髭男爵の山田ルイ53世(45)は「あんまり、こういうこと言うべきじゃないのかもしれないですけど」と前置きした上で、「ものすごく我慢して、大変」な人たちに寄り添って語った言葉を今週は取り上げたい。

 髭男爵・山田といえば、中学の頃から6年間、引きこもっていたことは有名な話だ。小学校の頃、彼は「神童」と呼ばれていた。通知表も図工や家庭科などの一部教科を除き、「5」が並んでいた。勉強だけでなく運動もでき、サッカー部でもずっとレギュラーとして活躍していた。

 人望もあり、選挙で児童会長に選ばれ、バレンタインデーには女子から、たくさんのチョコをもらった。中学受験にも合格し、通っていた塾が「君も山田くんみたいになれる!!」と町中にビラを配ったという(山田ルイ53世著=マガジンハウス「ヒキコモリ漂流記」15年8月31日発売)。

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