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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

一発屋こそ勝ち組…髭男爵の芸はレトルト食品級の"発明"だ

公開日: 更新日:

「“新ネタ禁止”は、お笑い界における発明やと思う」(山田ルイ53世/テレビ朝日「弁護士といっしょです」9月1日放送)

 若手芸人たちを前に番組で、一発屋芸人について講義を行った髭男爵の山田ルイ53世(43)。2015年に開催されたイベント「第1回一発屋オールスターズ選抜総選挙」は超満員の観客を動員し、大きな盛り上がりをみせた。その成功の裏には、発起人でもあるレイザーラモンHGの存在が大きかった、と山田は言う。

「一発屋=過去の人」というイメージは強い。それが集まっても、お客さんが来るわけがない、と周囲からは反対された。加えて参加する芸人たちを集めるのにも苦労した。このイベントに出ることは、自ら「一発屋」であることを認めることになるからだ。

 それでもHGは執念で直接芸人たちに出演交渉を続け、「一発屋オールスター」と呼ぶにふさわしいメンバーを集めた。それだけではない。HGは、このイベントに関してひとつのルールを作った。

 それが、今週取り上げる山田が語った「新ネタ禁止」だ。芸人は基本的に新ネタを求められ、その価値に重きを置かれる。だが、HGには考えがあった。

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