板坂康弘
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板坂康弘作家

東京都出身。週刊誌ライターを経て、阿佐田哲也、小島武夫が結成した「麻雀新撰組」に加わり、1972年創刊「近代麻雀」の初代編集長。小説CLUB新人賞を受賞して作家デビュー、著書多数、競輪評論でも活躍。

<最終回>麻雀は「深き川を浅く渡る」必要がある

公開日: 更新日:

 チャンスとみたら逡巡するな。生き馬の目を抜く株式市場では決断の速さと正確さが、すべてを決める。チャンスは前髪で掴め! という言葉もある。

 麻雀も強気に打つのがいい。失敗を恐れ、腰の弱い打ち方をするぐらいなら、勝負に出ての放銃が勝ると考えよう。

 別掲の牌譜1と牌譜2を見ていただきたい。

 阿佐田哲也さん、小島武夫プロ、灘麻太郎プロに私が加わった。

 いわゆる誌上麻雀なのだが、気楽なお好み対局という感じ。とはいえ、この強力なメンバーに食らいついて見せ場をつくりたいと、私は当然、考えていた。

 先手を取ろうとする先行型は阿佐田さんと私。飛び出すのはどちらかと思っていたら、私に先制のチャンス。それが牌譜1である。

 序盤に「八筒」「七筒」「九萬」と引いて二面子ができ、いけそうな感じだ。ここまでは配給原点のまま。最初の勝負どころになるかもしれないし、聴牌したら、黙聴でかわす手もある。


 「一索」「四索」はドラ「五索」の裏筋だから、黙聴なら出やすい牌といえる。しかし、「二索」「一索」と、すんなりツモった感触がよかったのでリーチをかけた。

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