著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

国家の歴史を全く知らないから“危ない若い奴”が出てしまう

公開日: 更新日:

 この8月中は不要不急な外出も無駄な飲み会も断ち、「戦争」についてのBSやCS放送のドキュメンタリー番組を片っ端から見まくり「戦争とは何なのか?」とずっと考えながら過ごした。

 確かに「歴史」とは国家の戦争の歴史なのだが、もしも、日本もあらゆる「戦争」に手を出さなかったら……李氏朝鮮での江華島事件も甲申事変も、日清も日露も、満州事変も上海事件も盧溝橋事件も日中戦争も南京事件もノモンハン事件も真珠湾攻撃もシンガポール攻略もミッドウェー戦もレイテ沖戦も沖縄戦も……何も起こさなければ、今の日本はどんな国になってたんだろうと思い巡らせていると、一日があっという間に終わっていた。

 同時に、35年前に買った「新講 日本史」(三省堂)や「詳説日本史研究」(山川出版)、清水書院「徹底学習 世界史の完成」や「基礎からよくわかる世界史」(旺文社)など本棚から受験参考書を片っ端から読み比べて「戦争の歴史」の勉強に没頭してると、久しぶりに勉強中毒で日々が充実し、コロナに感謝しなければならない、そんな8月になった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」