著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

藤原正彦氏のユーモアに文藝春秋巻頭コラムの“品格”を疑う

公開日: 更新日:

 え、これ大丈夫? ユーモアなのか。ユーモアにもなっていない。では本気?

「私の魅力に打ちのめされた若い女性は、私の真価をわからぬ知的に成熟していない者」と読めるのだが、二重三重に失礼しているぞ。

■知的な“ユーモア”についていけず頭がくらくら

 で、これについて回収もせぬまま、話は本題に入り、「佳人と思しき方からいただいた誕生日カード入りのファンレター」の質問に答える。

 内容は「日本が第一次世界大戦後のパリ講和会議で人種差別撤廃を提案した」という事実が世に知られていないのは何故かというものだ。

 氏はそこに至る経緯を説明し、欧米諸国にある黄色人種への差別を延々と語る。そして太平洋戦争は人種戦争であり、敗北を喫したものの、その後アジアアフリカで独立が相次いだのは、日本の人種差別撤廃への努力の成果だと結論づける。その後Black Lives Matterにも触れるのだが、終始「日本人も人種差別をした」という厳然たる事実には一切触れられていない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず