<8>素人だけでなくプロのマジシャンまで道具に頼りすぎ

公開日: 更新日:

 テレビの演芸番組とコマーシャル出演ですっかり売れっ子になったマギーは、故郷の茨城県下館町(現・筑西市)に帰省した際、生まれて初めて母親にお小遣いをあげた。

「当時、僕は30代の半ばでしょ。稼いでるといっても、3000円がいいとこかなと思って渡したんです。そうしたらおふくろが、『これだけ?』と言うんですよ。『テレビに出てるんだから、もっと出してもいいだろう』という顔をしてる。僕が家出した時に捜索願を出さなかった親ですよ。そのくせ3000円じゃ少ないっていうんだから。やっぱり1万円やればよかったかな」

 1万円といえば、マギーの持ちネタに、「1万円札印刷機」というのがある。白い紙を小さなプリンターに入れると、コピーしたかのように1万札になるのだ。

「あれは師匠のマギー信沢の形見なんですよ。借りてる間に亡くなったのでもらっちゃった。札と同じ大きさの白紙を1万円札にするというたわいのないネタなんですが、僕はまずお客さんから1万円札を借りるの。それを白紙に換えて、『すぐに刷りますから』ってプリンターに入れる。1万円札に戻して返す時に、『早く使ってくださいね。1時間くらいたつと白紙に戻りますから』と言うと受けるわけ。ところが、そのマジックを見ていた客の1人が警察に通報したことがありました。『偽札を作ってる』って」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲