<7>事務所に使われるのが芸人 搾取されたとしてもいい商売

公開日: 更新日:

お笑いスター誕生!!」でマギーは、一躍有名になった。マジシャンはあまりしゃべらず、BGMに合わせてかっこよくマジックを見せるもの、という既成概念を壊し、おしゃべりが面白いマジシャンとして世に出たのだ。

「7週勝ち抜いてる間も、渋谷にあった道頓堀劇場というストリップ劇場でネタを練って、本番に臨んだのがよかったんです」

 視聴者に受けたネタとしてはこんなのがある。

「巣鴨って知ってますよね。駅前の交差点に薬屋さんがあるでしょ。そこを右に曲がって突き当たりの八百屋のおばちゃんに評判良かった手品なんだけど」

 地名と人物を変え、「茨城県下館の50号線沿いにあるガソリンスタンドのお兄ちゃんに受けた」と言う場合もある。

 テレビ出演の効果はさぞや絶大だったろう。

「仕事が増えたと思うでしょ。ところが、当時所属してた芸能事務所がギャラを上げたせいで、反対に仕事が減っちゃったのよ。だって、ストリップ劇場以外の仕事でも1日5000円、1万円で受けてたのに、テレビに出たとたんに10万円ってふっかけるんだもの。ただ、コマーシャルに出たことで収入は増えました。事務所は僕より儲かったみたいで、西武新宿線の沼袋のアパートから高田馬場のマンションに引っ越しましたから」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?