著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ママの呪縛を乗り越えた宮沢りえ 自己プロデュースで復活

公開日: 更新日:

 りえにオファーした山田洋次監督とマネジメントしたりえママの作戦は見事に当たった。りえの出演効果で映画はヒット。「いい女優になった」と、りえの評価も跳ね上がった。

 ヌードはりえママの完全プロデュースだったが、貴花田との婚約騒動、自殺未遂も常にりえママは見え隠れする存在だった。俗に「ステージママ」と呼ばれる人はいる。ギャラなどの待遇面などで口を出す人が少なくないが、りえママは娘のいい面を引き出し、売り出すタイミングまでわかっていた。

 その点では美空ひばりのママと双璧だが、ひばりママはめったにメディアに登場することはなかった。りえママも表に出ることは少なかったが、裏ではメディアと上手に付き合っていた。大泉洋の映画ではないが、「りえママはバーにいた」。六本木の行きつけのバーで独り酒をしていた。

「ストレス解消だけでなく、りえの作戦を練っていた時間だったと思います」(映画関係者)

 今は会員制のバーが多いが、当時のバーは誰でも入れた。ママ詣でをするメディアもいたが、雑談には応じても肝心なことは言わない。軽くはじきとばされる。格の違いさえ感じるほどだった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」