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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ママの呪縛を乗り越えた宮沢りえ 自己プロデュースで復活

公開日: 更新日:

 りえにオファーした山田洋次監督とマネジメントしたりえママの作戦は見事に当たった。りえの出演効果で映画はヒット。「いい女優になった」と、りえの評価も跳ね上がった。

 ヌードはりえママの完全プロデュースだったが、貴花田との婚約騒動、自殺未遂も常にりえママは見え隠れする存在だった。俗に「ステージママ」と呼ばれる人はいる。ギャラなどの待遇面などで口を出す人が少なくないが、りえママは娘のいい面を引き出し、売り出すタイミングまでわかっていた。

 その点では美空ひばりのママと双璧だが、ひばりママはめったにメディアに登場することはなかった。りえママも表に出ることは少なかったが、裏ではメディアと上手に付き合っていた。大泉洋の映画ではないが、「りえママはバーにいた」。六本木の行きつけのバーで独り酒をしていた。

「ストレス解消だけでなく、りえの作戦を練っていた時間だったと思います」(映画関係者)

 今は会員制のバーが多いが、当時のバーは誰でも入れた。ママ詣でをするメディアもいたが、雑談には応じても肝心なことは言わない。軽くはじきとばされる。格の違いさえ感じるほどだった。

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