著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

元祖ビジュアル系 ジュリーの化粧に賛否両論が巻き起こる

公開日: 更新日:

「沢田を支持するファンもいて逆に反対する人もいる。予想通りでした。賛成・反対の意見は大きいほど関心度が高い証明。敵もいれば味方もいる。田中角栄もそうだったように、両方のバランスが大切なんです」

 人気をシーソーに例えた話である。こうして沢田は突き抜けた歌手となった。「危険なふたり」など連続してヒット曲を飛ばし人気も絶頂期だった。

 なんの前触れもなく、突然、結婚が発表された。1975年、7歳年上の双子デュオ“ザ・ピーナッツ”の姉・伊藤エミさん(故人)と比叡山延暦寺で式を挙げた。式後、コンサートで「僕の妻です」とエミさんを舞台に上げてファンに紹介した。ジャニーズのタレントが私生活をまずファンに報告するのは、沢田が原点になっていたかもしれない。

 噂すらなかった2人の交際。同じ事務所の先輩と後輩の秘めた恋。事務所内の口も堅く、交際経緯もいまだにわかっていない。後に元事務所幹部から聞いた話がある。

「所属歌手の社会的な向上を目的に今の芸能プロの基礎をつくったのがナベプロ。創設者の渡辺晋氏は仕事だけでなく私生活から将来設計までサポートした人でした。同じ事務所内の恋はタブーであったが、2人の意思を尊重して結婚を許した」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い