著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

“アマ出身”吉岡里帆は多彩な特技持つストイックな叩き上げ

公開日: 更新日:

 演じるときには「ハチャメチャにやっちゃうタイプ」(「日経エンタテインメント!」2016年8月号)だと語る吉岡は、日清「どん兵衛」やワイモバイルなどのCMでは飛び抜けて明るいキャラクターを見せている。

 しかし、素顔の彼女は思慮深く、明るいだけでなく気配りができる人で、仕事に対してはストイック。ドラマに出演すると台本片手にオンエアで自分の演技を見直して、句読点の使い方まで細かくチェックしているとか。

 多彩な特技や趣味を持っている女優でもある。もともとは書道家を目指して大学に入学。講義のひとつで落語と出合って、講師をつとめた落語家にお願いして古典落語を習ったこともある。

 また、これはインタビューしたときに彼女から聞いた話で、ウィキペディアにも載っていないレアな情報だが、電子音楽を聴くのが好きで、取材した当時はザ・シネマティック・オーケストラ(ジャズとエレクトロニカの要素を持つ英国のグループ)などのCDを聴いていると言っていた。

 芸術肌の一面を秘める彼女だけに、作品性の高い映画では、CMや雑誌で見せる姿とは違う、ソリッドな魅力を見せる。

 今回の「泣く子はいねぇが」も、スペインなどの海外の映画祭に出品された。古都に生まれ、和の美しさの魅力も持つ吉岡里帆の演技を、海外の人たちがどのように評価するか、注目したい。 =つづく

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー