著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

わたしの“七味、五悦、三会”は…スマホなしで思い出せる?

公開日: 更新日:

 皆さんは考える時間をお持ちでしょうか? 私は移動中といえばスマホか日刊ゲンダイがお供ですし、家でもついついテレビだったりスマホで動画を見ていたりとゆっくり何かについて考える時間がないように思います。ただ年末になると私が必ず思い出す言葉がありまして、七味(ひちみ)、五悦(ごえつ)、三会(さんえ)。これは江戸風俗研究家の杉浦日向子さんから聞いた話を鴻上尚史さんのエッセーで紹介してて知りました。

 毎年暮れに除夜の鐘を聞きながら家族でその年初めて食べた7つのおいしいもの、5つの楽しかったこと、3つの出会いについて話してそれが全部あったら良い一年だったねぇという江戸時代の庶民の風習だそうです。我が家も除夜の鐘を聞きながらではありませんが年末の恒例行事になっております。そして今回のこのコラムのテーマにするにあたって私の今年一年の七味五悦三会を考えてるんですが……、新しい味っていえば6月に北海道を旅行していろいろ食べたんだよなぁ。何があったっけ? 確かスマホで写真撮ってあるからそれを探して……ってダメダメ! 江戸時代にスマホなんてないんだからちゃんと自力で思い出さないと! えっとータラバガニの内子でしょ、それから山わさびとイカの和えものと……あっ苫小牧でホッキ貝のカレー食べて……。あれっ、出てこない。じゃあ五悦だ。楽しかったこと……。何してたっけ?

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償