著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

阪神・藤川球児も…公式戦中に行う「引退試合」が苦手です

公開日: 更新日:

 10日(火)甲子園で我が阪神タイガース藤川球児が引退登板を終えました。そのことに水を差すつもりは毛頭ありませんが、私はあの公式戦の中で行う引退試合が苦手です。消化試合とはいえ公式戦。なのに球界内の暗黙のルールといわれる打者には直球を、投手には空振りをという引退選手に花を持たせる相手側の忖度(そんたく)。個人タイトルがかかっているからと引退登板の佐々岡から容赦なくホームランを打った横浜時代の村田の話は野球ファンの間では有名ですが、タイトルを争う他の選手からしても面白くないはず。

 今回の藤川球児の相手でわざとらしく三振をしてくれた坂本選手ですが、もし今シーズン以内の2000安打が懸かった打席だったらどうしたのでしょうか? 打たずに来シーズンへ?みえみえの直球を打って記録達成?

 公式戦への敬意や相手チーム選手への敬意も考えると、球団にとって功績のあった選手にはキチンと引退試合を用意するべきではないでしょうか。サッカーJリーグではシーズンオフによく行われており、元チームメートや同期同年代の選手がチームの垣根を越えて参加してサポーターも最後の勇姿を目に焼き付け、引退スピーチを聞いて気持ちよく送り出してます。野球も公式戦、オープン戦のついでなんかで行うより引退選手にゆかりのある他球団の選手たちも駆けつけて皆で送り出した方が感動は増すはず。開催の必要経費を引いた当日の入場料、グッズ売り上げは引退選手に退職金代わりにあげてもいいですね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし