コロナにたたられる朝ドラ…「おちょやん」道頓堀編も短縮

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 道頓堀の飲み屋に入った客が、「ここらあたりは、昔はカフェーだったんだね。朝ドラで見たよ」なんて話題にすることを期待しているのだろうが、非常事態で不要不急の外出は控えろと言われては話も弾まない。

 制作現場にとってさらにがっかりなのは、スタートが遅れたことで道頓堀編も当初より短縮になったのか、年明けには早くも京都編に移ってしまう。せっかくのオープンセットをたった3週間しか使わないのはもったいない。年の瀬の28日に、スピンオフミニドラマとともに特別番組「連続テレビ小説『おちょやん』よいお年を!」(総合午前8時)を放送することになった。ここで道頓堀のディープな世界をナレーターの黒衣犬が紹介するという。

 朝ドラは前期の「エール」も新型コロナにたたられた。この夏の東京オリンピックに合わせて、オリンピック・マーチを作曲した古関裕而をモデルにしたのに、大会は延期。もうひとつの目玉エピソードは夏の甲子園の大会歌「栄冠は君に輝く」の作曲だったが、これも開催中止になってしまった。緊急事態宣言で収録はストップ、重要な役どころの志村けんが急死と散々だった。

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