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菅谷齊東京プロ野球記者OBクラブ会長

1943年、東京都生まれ。共同通信社でV9時代の巨人をはじめ、阪神などを担当。1970年代からメジャーリーグも取材した。野球殿堂選考代表幹事を務めたほか、三井ゴールデングラブ賞設立に尽力。現在は東京プロ野球記者OBクラブ会長。

「始球式」の第1号は1908年にあの総理大臣…「打者空振り」が定着したまさかのきっかけ

公開日: 更新日:

 19日に開幕したセンバツ甲子園でも行われる始球式、いつから始まったのだろうか。

 1908(明治41)年のことだった。マウンドに立ったのは、総理大臣を2度務めたあの大隈重信である。

 この年、米国から大リーガーを含む選抜軍が来日。11月22日の開幕戦の相手は、早稲田大学だった。場所は早大の戸塚グラウンド。そこで、早大創設者の大隈の出番となった。

 投げたものの、捕手に届かないどころか、ほぼゴロだったという。

 これを、早大の1番打者が故意に空振り。大隈に恥をかかせられない、という思いからだった。始球式のおなじみの“打者空振り”はこれで定着したそうである。

 大隈は野球に理解を示したことで知られる。大学チームが初めて米国へ武者修行に出かけたのは早大で、野球部が総長大隈に直訴して実現。多額の遠征費を出したというエピソードが残る。

 翌09年には、女性初の始球式が行われた。場所は羽田運動場。現在の羽田空港だ。東京倶楽部と神戸倶楽部との試合で、女性は電鉄会社の令嬢だったと伝えられている。

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