骨粗しょう症…男性は骨密度が高くても骨折する
「骨は、必ず弱くなります。男女ともに、骨密度低下から逃れられる人はいません」。こう言うのは、東京慈恵会医科大学整形外科学講座主任教授の斎藤充医師。話を聞いた。
骨が弱くなって起こる病気が、骨粗しょう症だ。日本では推計約1600万人の患者がいるといわれ、その70%が未治療であると指摘されている。骨折を起こさない限り症状がなく、骨の状態を自覚しにくい。
「50歳以上で骨粗しょう症で骨折する確率は、日本人の場合、大腿骨骨折で20%、椎体の圧迫骨折で37%という研究報告があります」
骨粗しょう症というと「女性の病気」という印象が強いかもしれない。しかしそれは、間違った認識だ。
女性の場合、閉経で女性ホルモンの分泌が急激に減少し、それに伴い骨密度が著しく低下する。だからある意味、骨密度低下が目立つ。
「一方、男性は加齢とともに男性ホルモンが徐々に減少し、併せて骨密度も低下していきます。骨は、骨を作る骨芽細胞と、骨を削る破骨細胞のバランスによって維持されていますが、男女問わず、性ホルモンの減少は破骨細胞の活性化を招き、破骨細胞が骨芽細胞を上回って働くようになるため、骨密度が低下するのです」


















