「眼鏡市場」が仕掛けるスマートグラス戦略 オーディオ型なら価格は2万円から
「ゲームチェンジャー」。元々はスポーツで使われていた言葉だが、ビジネスでは新しい視点や独自の技術、先見性などによって、既存の市場の状況を劇的に変える価値や可能性をもった製品やサービスや企業を指す。
近年、その象徴とされるのが中国のBYDだ。エンジン製造に課題のあった中国が、EV(電気自動車)で大躍進。欧州メーカーを圧倒した。未来を変えるのではなく、未来の主役になる。それがゲームチェンジャーだ。海外では、確実性よりもスピードで他社を凌駕する戦略が基本となっているのはこのためだ。
次なる「未来の主役」がまだ不明なのが、スマートデバイスだ。スマートフォン、スマートウオッチ、さらにはスマートリングまで実用化され、市場を形成している。
しかし、最後の一つが残っている。スマートグラス(多機能眼鏡)だ。発想自体は古いが、いまだに定義も判然としない。スマートウオッチは「健康管理に必要なバイタルの計測機能を持つこと」で役割を得たが、スマートグラスには、それがない。現在は各メーカーが業務用から民生用まで多様な機能を詰め込んでいる。しかし、眼鏡に多機能は実は不利。重量バランスも崩れやすく、価格も高くなるためだ。


















