「源さんの味噌汁」松下隆一著
「源さんの味噌汁」松下隆一著
耳が聞こえず言葉も話せないゲンさんは、物乞いで命をつないできた。ある日、ゲンさんは通行人に突き飛ばされた盲目の按摩・ソウさんとともに橋から川に転落。一命をとりとめ、恩義を感じたソウさんは、ゲンさんを長屋に連れ帰り、一緒に暮らし始める。しかし、意思の疎通は難しい。
そんな中、ソウさんは客の女芸人にだまされ、隠してあった大金を奪われてしまう。腕を折られ、仕事もできず、長屋も追い出されたソウさんは、首を吊ろうと入った寺の境内で赤ん坊を拾う。ゲンさんはその赤ん坊を手放そうとしない。2人はゲンさんが作る味噌汁を売る店を開き、赤ん坊を育てようとするが……。
世の中の底辺で生きる2人の絶望と希望を描く人情時代小説。
(角川春樹事務所 946円)


















