著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「もう出ない!」と思ったときこそ最高のアイデアが出る手前

公開日: 更新日:

 アイデアを考えるとき、皆さんはどれくらい頭を悩ませてあれこれ考えるでしょうか? そのヒントとなるのが、コーネル大学のルーカスとノースウェスタン大学のノードグレンの研究(2020年)です。

 彼らはいくつかの実験を行っているのですが、その一つに被験者に対して、「ある慈善団体が寄付金をもっと集めるための良い方法を考えてください」といった「アイデア出し」の課題を与えました。その際、アイデアを出し始める前に、「時間の経過とともに、あなたのアイデアの質(創造性)はどう変化すると思いますか?」と被験者に予想してもらい、その後、時間を計りながらアイデアを出し続けてもらいました。

 なお、彼ら彼女らが提案したアイデアは、どれくらい新しくて役に立つものかという視点で第三者に採点してもらいました。この一連の研究の中には、有名なインプロ・コメディースクール「セカンド・シティー」の生徒や卒業生を被験者として参加させた実験も含まれており、その採点はプロのコメディアン3人が担当しました。こうした創造的な仕事に慣れた人たちでも、同様の錯覚が見られるかどうかを検証した点が、この研究の面白いところです。

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