著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

緑内障(2)初期~中期なら「レーザー治療」の選択肢あり

公開日: 更新日:

 緑内障は点眼薬で症状の進行を食い止めることが治療の中心。ですが、それ以外にレーザー治療や手術を行うこともあり、今回はレーザー治療についてお話しします。 

 近頃は緑内障初期の段階で、レーザー治療を選択する患者さんが出てきています。「SLTレーザー治療」と呼ばれるもので、初期から中期の緑内障患者さんに適している治療です。

 目の中には、虹彩という部分があります。眼球の色がついている部分で、伸び縮みして光を調節する役割を担っています。この根元の部分にレーザーを照射し、房水を通りやすくする治療がSLTレーザー治療です。

 房水は角膜や水晶体などに栄養を与える液体で体に必要な液体ですが、何らかの理由でうまく排出されずに目の中にたまってしまうと、眼圧が上昇し、緑内障に至ります。

 SLTレーザー治療を行うことで、詰まっていた房水の排出経路が改善されて自然な流れが取り戻せるようになり、眼圧の低下が期待できます。治療時間は片目で5~15分程度。ほかの組織へのダメージも少なく副作用も痛みも少ない治療となっており、入院の必要もない日帰り治療です。

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