著者のコラム一覧
井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

川崎希、春名風花…エスカレートする炎上に法的手段が増加

公開日: 更新日:

 さて、コロナ禍のストレスからか、炎上における批判の言葉は苛烈さを増している。だが、行き過ぎたバッシングや誹謗中傷に泣き寝入りせず、いわれのない炎上被害者が対抗措置を行使する動きが顕著になっている。

 昨秋、元AKB48の川崎希が、誹謗中傷をしていた相手の情報開示を求める手続きを行ったと発表して話題を集めた。その後、2人が実際に書類送検され、著名人であっても炎上被害に泣き寝入りしないという流れの端緒ができたことから、ネット炎上史の上でも、ひとつの転換点となった。

 川崎の場合、海外に滞在している最中に「(自宅に)放火するチャンス」と書き込まれ、妊娠中には流産をはじめ、母子の命や健康を呪う投稿がたびたびSNSにあったのだから、度が過ぎていたのは明らかだ。

 芸能人はプライバシーの切り売りを含めて活動しているのだから過激な言い方をされるのも織り込み済みだろう、嫌なら見るななどと訳知り顔の書き込みがネットで見られるが、もちろんそんな理屈は通用しない。

 プライバシーの公表を理由に具体的に生命や生活を脅かされていいはずがなく、合法的な対抗手段を取るのは当然だ。今年に入り、炎上被害者の救済手段が政治の場や法曹界で活発に議論されているのも、もはや看過できない「事件」であるとの社会の認識が強まった

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  1. 6

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  2. 7

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  3. 8

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも