上白石萌音は大化けして欲しい!NHKの“陽キャ”推しに不安

公開日: 更新日:

 昨年、最もブレークした女優、上白石萌音(23)。「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)以来、1年ぶりの連ドラの主演作となった「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」(同)も好調で、初回から3週連続で視聴率2桁をキープしている。前作同様、萌音の役柄はいわゆる“普通の女の子”。ひたむきでけなげな女の子が、仕事と恋に翻弄されながらも成長していく姿を演じている。

「前作とあまりに役柄が似通っていて当初は視聴者離れも危惧されましたが、同じような設定でも萌音が演じると飽きさせません。その存在感は唯一無二。デビュー当初こそ、『義母と娘のブルース』で人気に火がついた妹の上白石萌歌(20)に先を越された感はありましたが、今では完全に逆転。萌音は16年に女性主人公の声優を担当したアニメ映画『君の名は。』で、その才能を早くから認知されていたのに、広瀬すず(22)や杉咲花(23)、永野芽郁(21)といった同世代の女優に比べて見た目の印象が地味な分、少し出遅れただけだと思います」(芸能ライター・弘世一紀氏)

NHKのモーレツな“萌音推し”

 民放に出遅れたNHKの今年の“萌音推し”は露骨だ。14日に放送開始となるNHK大河ドラマ「青天を衝け」では第13代将軍・徳川家定の正室・篤君(天璋院篤姫)を演じ、21年度後期の朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」では、3人いるヒロインのひとりを演じることが決まっている。今年のNHKは萌音一色となるが、大河と朝ドラに立て続けに出演することに、「体力は大丈夫か?」と心配する報道も出始めている。さらに、こんな懸念も浮上している。

「萌音さんは朝ドラでは、あんこ好きな心優しい素直な女の子が戦争の激動の中で成長する役を演じます。大河の篤君も、純粋な心を持つ幕末の激動期を生きた女性ですから、これまでの延長線上にあるキャラクターと言えるでしょう。萌音さんの演技力があれば、それぞれの女性を全く違う形で演じられるとは思いますが、設定の似た女性ばかりを演じていると、イメージが固まってしまう恐れがあります。若手女優にとってあまりいいことではありません」(民放ドラマ制作スタッフ)

 妹の萌歌は天真爛漫な役もあれば、心を病んで自死してしまう女子高生、オリンピック選手を演じるための肉体改造を行ったりと、ドラマに出演するたびに新しい一面をのぞかせてきた。

「萌音と比較されることの多い杉咲花は、さまざまなキャラを演じて確実に演技の幅を広げています。今の萌音を見ていると、若い頃の石原さとみ(34)や、今もキャラ変に苦労している新垣結衣(32)に似たものを感じさせます。先細っていかないためにも朝ドラが終わったら、期間を置いて、映画などで気性の激しい女性や、悪女、セクシーな役柄など、これまでと全く違うキャラに挑戦すると“脱皮”を図れるかもしれません」(弘世一紀氏)

 悪女を演じて大化けした上白石萌音も見てみたい。 

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗