結婚披露宴で「会社、辞めます」と宣言して落語家の道に

公開日: 更新日:

 そんな仕事をどうしてやめてしまったのか。

「今のかみさんに言われたのがきっかけです。彼女は一緒の舞台公演に出ていた芝居仲間で、10年付き合って所帯を持ったのですが、『一生の仕事にはならないんじゃない? 自分の好きなことをやりなさいよ』と言われて、結婚披露宴の新郎の挨拶で、『会社、やめます』と宣言しました」

 新婦の後押しがあって決心がついたわけだ。

「はい。それでやりたいことを探している時に、ユーチューブで桂枝雀師匠の『上燗屋』という噺と出合うわけです。衝撃を受けて、落語家になりたいと思いました。それで枝雀師匠のことを調べたら、すでに亡くなってた。東京の落語家に弟子入りするにしても、自分の人生を預けられる人がいるのかなと、いろんな寄席を回ってる最中、国立演芸場で桂伸治と出会うんです。ヘラヘラ笑いながら高座に上がるのを見た瞬間、体に電気が走って、『この人しかいない』と思いました。噺を聴いてさらに、どうしても弟子になりたいという思いが強くなり、弟子入り志願しました」


 何やら運命的な出会いである。  =つづく

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  1. 6

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  2. 7

    投手大谷の「オープナー起用」は逆効果…ド軍ブルペンの負担は軽減どころか増す一方

  3. 8

    "花田家と再婚"は幸せになれる? 元テレ東・福田典子アナに花田優一との熱愛報道も…恋多き一族の因縁

  4. 9

    ソシエダ久保建英にポルトガル名門への移籍報道…“あり得ない振る舞い”に欧州ザワつく

  5. 10

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”