著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

「占い」は女性誌の鉄板企画!新たな干支占いを考えたが…

公開日: 更新日:

 当時、その芸能プロはビルの一室にデスクが4つほど。携帯のない時代はすべての連絡は事務所に入る。必ず電話番を兼ねた事務員が必要だった。「暇な時間も結構あって好きな占いの本をいつも読んで研究しています」という彼女。すべての占いに精通していて感心することばかりだった。

「ゆくゆくは占いの本を出したい」という志望を聞き、社長も含めて3人で飲みながら占い談議をした。

「いろいろな占いがあるけど、干支占いって聞かない。友達同士でも血液型の話はするけど干支の話題が出ることはない」

 そんな意見が飛び出した。干支占いの本もあるが人気度からすれば低く、干支占いを取り入れている雑誌はほとんどなかった。内容を吟味すればもっと話題になるはず。少なくとも人間を4タイプに分けた血液型より12ある干支のほうが話の幅も広がるはず。

 芸能界に「真空地帯を狙え」というジンクスがある。占い界の真空地帯かもしれない。実用本担当の編集者に話を持ち込んだ。

「面白そうだね。後は中身だけ」とプラン会議に参加。事務員の占い仲間も参加して干支占いプロジェクトができあがった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    上野樹里“ガン無視動画”にネット騒然! 夫・和田唱との笑顔ツーショットの裏のリアルな夫婦仲

  4. 4

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  5. 5

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  1. 6

    松本潤&井上真央の"ワイプ共演"が話題…結婚説と破局説が20年燻り続けた背景と後輩カップルたち

  2. 7

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  3. 8

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  4. 9

    松本潤「19番目のカルテ」の評価で浮き彫りに…「嵐」解散後のビミョーすぎる立ち位置

  5. 10

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ