著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

個性溢れるタレント文化人 成否のカギを握るのは視聴者だ

公開日: 更新日:

 一億総タレント時代といわれて久しい。ちまたで話題の人をメディアが取り上げて人気タレントになっていくのは昔も今も変わらない。

 80年代に「美白の女王」と呼ばれた美容研究家・鈴木その子さん(故人)は強く印象に残っているひとり。白すぎる顔は仮面をかぶっているようだった。

 平凡な主婦だったが息子を拒食症で亡くしたことがきっかけで「やせたい人は食べなさい」を出版。ミリオンセラーとなった。講演会からも引っ張りだこの人気にテレビが飛びついた。白塗りの顔を際立てるようにスポットライトを強く当てる演出も拒否することはない。顔のアップをグラビアで掲載したこともあったが、書店で女子高生が立ち見して、はしゃぐ珍光景も生まれた。

 特異なキャラでも際立ち、タモリの「笑っていいとも!」がレギュラーで起用。タモリらタレントのツッコミにもユーモアも交えて返す言葉力と照れたしぐさに沸いた。

「素人の場合、タレントのように自己演出はできないが、普通にしゃべったことでも“ボケ”になり、その子さんは“可愛い”と言われていた」と番組関係者は語っていた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因