著者のコラム一覧
三枝成彰作曲家

1942年、兵庫県生まれ。東京芸大大学院修了。代表作にオペラ「忠臣蔵」「狂おしき真夏の一日」、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」、映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」「優駿ORACIÓN」など。2020年、文化功労者顕彰を受ける。

五輪演出には世界が認める芸術家を 国力は文化で測られる

公開日: 更新日:

 クリエーティブと名が付けば広告代理店に丸投げする政府のあしき習慣が招いたのが、この赤っ恥だ。五輪の制作陣には世界が認めるその国最高の芸術家を配すべきだ。

 長野冬季五輪の演出が浅利慶太さん、北京五輪の衣装が石岡瑛子さんだったように、世界が五輪に見るのは、その国の文化レベルなのだ。

 先日、小澤さんが創設したクラシック音楽の支援団体の会合に出席した。話題は「クラシック音楽の公演になかなかお金が集まらない」だった。

 クラシック音楽は国際標準の文化であり、優れた交響楽団があるかどうかは、その国の文化力を測る物差しになる。欧米諸国が世界にプライドを保てている要因のひとつは、ウィーン、ベルリン、ロンドン、パリ、ロシア、ニューヨークなど、自国にいいオケがあるからだ。

 中国韓国には今、優れた演奏家が多いが、これといったオケはない。米国も世界に認められるオケができたのは戦後だ。日本もしかり。私は趣味で作曲をしているだけで音楽界をどうこうする気はないが、一等国であり続けたいなら、クラシック音楽を保護すべきだと思う。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    りくりゅう電撃引退も三浦璃来だけ競技継続の「ウルトラC」…ごく身近にも“前例”あり

  2. 2

    りくりゅうペア大逆転金メダルを呼んだ“かかあ天下” 木原龍一はリンク内外で三浦璃来を持ち上げていた

  3. 3

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 4

    松重豊がついに引退を示唆し2代目探しに言及…「孤独のグルメ」井之頭五郎を継ぐ有力候補者の実名続々!

  5. 5

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  1. 6

    木下グループにアスリート殺到 「社長自腹4000万円」だけじゃない驚きのサポート体制

  2. 7

    1ドル=160円にらむ円安進行に後手後手…日銀「4月利上げ後退」で庶民生活はジリ貧の一途

  3. 8

    桑田真澄氏が《ポスト阿部に浮上》の悪い冗談…ファンの期待と球団の評価には大きな乖離

  4. 9

    足元ではコメ値下がりも新たな問題が…加工米が4万トン不足で日本酒業界もピンチ

  5. 10

    玉川徹、橋下徹、杉村太蔵、カズレーザー…いま一番視聴率が取れるコメンテーターは誰?