著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、雑誌・テレビ番組・ウェブニュースにコメントを提供。次世代俳優の発掘・紹介に力を入れ、大手芸能事務所の新人オーディションで審査員を務めたこともある。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

玉城ティナはイリュージョニスト女優…弱みを強みに反転

公開日: 更新日:

 そうしたダークヒロイン系だけでなく、ドラマ「極主夫道」(日本テレビ系)では喫茶店でアルバイトをしている女子大生役を演じ、レトロな純喫茶の制服姿がハマっていた。そして、キャラクターのインパクトとしては、ソフトバンクのアンドロイド役は究極の境地まで行ったと言える。

 ハーフらしいフランス人形のようなルックスから、普通であれば演じる役柄が限定されてしまうところだが、彼女の場合は弱点を逆に強みに反転させて、女優としての居場所を獲得した。

 数年前にインタビューしたときに彼女は「意外だとよく言われますが」と前置きをして笑いながら、江國香織や島本理生の小説、中国系アメリカ人作家ケン・リュウのSF小説など幅広い文学をたしなんでいると明かし、「脚本を読み解く力はあると思います」と語った(「日経エンタテインメント!」2019年1月号)。ここに、彼女が異色のキャラを得意とする秘密が隠されている気がした。

 映画やドラマ、そしてCMは、見ている人を「ここではない」別世界に飛ばしてくれて、日常の疲れや悩みを忘れさせてくれる力がある。

 玉城ティナは、非現実的な登場人物をリアルに演じることで私たちを別世界に招く、イリュージョニストの才能を持つ女優だ。

【連載】あのコは誰? 噂のCM美女大解剖-2021春

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山本美月は九州の女子校で偏差値トップ「筑紫女学園」から明大農学部へ 祖父も生物教師の“リケジョ”

  2. 2

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  3. 3

    ドジャース球団売却の可能性…共同オーナーに当局捜査、レイカーズは買収10カ月で手放す

  4. 4

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 5

    朝ドラ「風、薫る」“シマケン”はブーイングも…Aぇ! Group佐野晶哉には「オファー増」の追い風

  1. 6

    高市政権が国民資産「強奪」計画! 現預金1100兆円を狙い撃ち、放漫財政のツケを庶民のフトコロに押しつけ

  2. 7

    “世界ランク1位”の座を捨てて甲子園へ 享栄・上江滝拓未「将来はプロかバスの運転手」

  3. 8

    特殊清掃員が見た「孤独死」の壮絶現場…発見まで2年、遺体は“粉”に「誰にでも起こり得る」

  4. 9

    “寝てない自慢”だった高市首相が「漢方で熟睡」だって…話が変わっている! と批判殺到

  5. 10

    阿佐ヶ谷姉妹にさらなる飛躍のチャンス!「団地のふたり」視聴者から上がる《通じるものがある》の好反応