「ここぼく」鈴木杏ら脇役輝かせる脚本・渡辺あや氏の絶妙
「さすが渡辺さんですよね」とテレビ誌ライターは感心しきり。
脚本家の渡辺あや氏のことで、現在放送中のNHK土曜ドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」を手がけている。
人気が低迷したチャラいイケメンアナ(松坂桃李=32)が、恩師の誘いで名門大学の広報マンに転職。学内で次々に巻き起こる不祥事に振り回され、その場しのぎで逃げ切ろうとして、ますます窮地に……というブラックコメディーだ。
「論文不正の隠蔽、ポスドクの悲哀、理事による圧力、ネット炎上など今どきの“ブラック”な事柄を風刺しつつ、笑いでうまく包んでいる。だから、松坂さん主演の映画『新聞記者』(2019年公開)ほど重くなりすぎない。ブラックとコメディーのさじ加減が絶妙ですよ」(前出のテレビ誌ライター)
渡辺氏は2003年に映画「ジョゼと虎と魚たち」で脚本家デビュー。初連ドラは2011年のNHK朝ドラ「カーネーション」だ。
「私もそうですが、渡辺さんの脚本だからこのドラマを見始めたという人は多いのでは」と芸能ライターのエリザベス松本氏は、こう続ける。