コロナ罹患の赤江珠緒が語った「戦時中と似ている」の重み

公開日: 更新日:

 また、テレビに出演している専門家についてはこう指摘した。

「入院して一番驚いたのは、現場の医師の声がほとんどテレビやラジオに出ていなかったことでした。病室でテレビを見ていて、『わっ、主治医の先生が言ってることと全然違う!』と衝撃を受けました。テレビに出演していたのは、感染症の専門家です。現場で治療にあたっている呼吸器科の医師は忙しくて……」

 連日、テレビ出演している面々は当時とあまり変わっていないから、当時と状況が変わったとも思えない。

 しかし、テレビは今も連日感染者数のことで大騒ぎを続けている。その実態は国や自治体が発表した数字の垂れ流し。一番問題なのは死者数、重症者数とともに年代、どんな基礎疾患のある人かといった中身、それから国・自治体と医師会の医療体制のずさんさだが、ほぼスルーしている。まるで大本営発表だ。

 赤江はテレビが冷静さを失い、異常な状態が続いていることを憂えているのだと思う。その意味で「戦時中」と語った言葉の意味は重い

(文=峯田淳/日刊ゲンダイ

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ