一生懸命が“一所懸命”に…少し楽になる感じがしましてネ

公開日: 更新日:

 マネージャーの、只今健さん入られました! 夢中でドアをノックしましたよ。先ずは担当プロデューサーが、そして健サンが「おうサブちゃんか、入れ入れ」変らぬ優しいトーンで、「大変、御無沙汰致しました!」「サブちゃん、諦めなかったなあ、良いよ良いよ、サブちゃん、潮が満ちて来たなあ」

 カー!! 目の前が霞んできて、例によってボーッとなり、テメーの楽屋に戻ったら、何んの事情も知らぬマネージャーまでが、涙を拭いている。コノ健サンに云われた、潮が満ちて来たなあと云う言葉、いまだに重く、心にあるのですよ。全く情け無い思いで、いい歳こいたアタシですが、一体いつになれば、潮が満ちるのか、正に暗澹たる思いですよ。まあ無論の事、人生は続いて行くのですからねー。

 ま今はコノ健サンの仰られた、潮が満ちて来たなあの言葉を己なりに噛み締めながら、ポツポツ歩いている状態ではあります。全くもって頼りない! 健サンに頂戴したペンダントに、冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え、激せず、騒がず、競わず、従わず、もって大事をなすべし、と刻印が打ってあって、日々の戒めにしてんですが、よく忘れるんですよ。どうにもこうにも、アタクシという奴は! なんでこうも俗物なんだろうと、奥歯噛み締めますよ。シカシ人生は続いていくのですなあ。気張っていかなきゃ! ですから、コノ文も一所懸命に綴っているのですヨ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    朝ドラ「あんぱん」豪ちゃん“復活説”の根拠 視聴者の熱烈コールと過去の人気キャラ甦り実例

  3. 3

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  4. 4

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  5. 5

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  1. 6

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波