細田昌志
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細田昌志ノンフィクション作家

1971年岡山市生まれ。鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。著書に「坂本龍馬はいなかった」(彩図社)、「ミュージシャンはなぜ糟糠の妻を捨てるのか? 」(イースト新書)、「沢村忠に真空を飛ばせた男―昭和のプロモーター・野口修 評伝―」(新潮社)がある。メールマガジン「水道橋博士のメルマ旬報」に執筆中。

新参の山口洋子は旧態依然とした夜の銀座の革命児だった

公開日: 更新日:

 旧来の銀座にはなかったタイプの顧客まで「姫」にはやって来た。スポーツ選手である。特にプロ野球選手は有り余るだけの金を持ってはいたが、無粋な彼らに銀座のハードルは高く、相変わらず新宿や赤坂の安い店で飲んでいた。それが「若くてとびきりの美人がいる」「気軽に飲める」という噂を聞きつけ、こぞって「姫」に現れるようになった。洋子も新顔の彼らを面白がりことさらに歓待した。「姫」は銀座の常識を変えたのだ。

 ボクシング界から飛び出し、キックボクシングという新たな競技を立ち上げた野口修と同様、山口洋子は旧態依然とした夜の銀座を変えた革命児だったのである。(つづく)

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