細田昌志
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細田昌志ノンフィクション作家

1971年岡山市生まれ。鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。著書に「坂本龍馬はいなかった」(彩図社)、「ミュージシャンはなぜ糟糠の妻を捨てるのか? 」(イースト新書)、「沢村忠に真空を飛ばせた男―昭和のプロモーター・野口修 評伝―」(新潮社)がある。メールマガジン「水道橋博士のメルマ旬報」に執筆中。

児玉誉士夫の要請で上海で興行会社起業 淡谷のり子ら招聘

公開日: 更新日:

 中国最大の都市、上海。総人口は2419万6800人。首都北京を抜いて中国国内第2位(1位は重慶)。世界第3位となる。

 野口進一家が移り住んだ1938年の上海は、英米日の共同租界とフランス租界、中国人居住区の3つに区分され、約10万人の外国人が住んでいた。共同租界の北側の虹口地区には約3万人の日本人が住んでおり「日本租界」と呼ぶ向きもあった。

■ディック・ミネらが日本軍を定期的に慰問

 野口家は、家長の進を社長に「野口興行部」なる興行会社を起業した。ディック・ミネ、淡谷のり子、ベティ稲田ら日本人歌手をはじめ、2代目広沢虎造ら浪花節の大スター、大衆演劇並びに剣劇一座などを常時日本から上海に招聘し、現地に駐留する日本軍に向けた慰問興行を定期的に催していた。これこそが児玉誉士夫の要請だったのだ。

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