著者のコラム一覧
細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

駒沢公園で山口洋子の車椅子を押す野口修…晩年の老老介護

公開日: 更新日:

 白人女性とすれ違うように、ジョギングコースの向こうから車椅子を押す男性が見えた。乗っているのが老人なら押しているのも老人のようだ。“老老介護”である。青の線の入ったネルシャツに薄い紺色のパンツという、高齢者にしてはカジュアルな装いの夫が、座る妻に何やら話しかけている。妻は無表情である。

 車椅子が筆者のベンチに近づいてくると、見覚えのある銀縁の老眼鏡が目に留まった。野口修だった。となると、車椅子の女性は山口洋子……。野口修は1時間後に会う筆者に気付くことなく、車椅子を押しながら静かに遠ざかった。

 1968年に出会った2人が、2012年に車椅子を押し押される間柄になるまで、どれだけの物語を紡がねばならないのだろう。

 次号からは、野口修と山口洋子の数奇な関係について出来うる限りつづってみることとする。(つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「Hey! Say! JUMP」山田涼介のグループ内「独り勝ち」で広がるメンバー間の“収入格差”

  2. 2

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  3. 3

    「エプスタイン文書」が高市政権に飛び火 日本政府肝いりPTの重要人物にスポットライトで政策に暗雲

  4. 4

    【感謝】「もっと沢田研二~」はこれで最終回。そして来週からは……

  5. 5

    2期目狙う馳浩氏ピンチ…石川県知事選は保守分裂“ラウンド2”「不人気現職vs極右前市長」でカオス極まる

  1. 6

    河合優実は帰国子女が2割を占める“公立のインター”都立国際高校のダンス部で活躍

  2. 7

    元モー娘。後藤真希の「40歳の底力」! 写真集→地元愛ラップで再ブレーク街道まっしぐら

  3. 8

    日本ハム新庄監督はガマンできるのか…岡田彰布氏が即却下した“有原航平フル稼働プラン”

  4. 9

    侍Jで発覚!大谷翔平の頭のサイズは“中高生レベル” パワー&カラダとも規格外の衝撃

  5. 10

    宮城大弥が激白した! 大谷翔平にタメ口の顛末、兄貴分の山本由伸、オリックス愛