著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

熊田曜子、小倉優子、木下優樹菜…グラドル界の“レジェンド”3人が抱える難題

公開日: 更新日:

「グラビアアイドル」が定着したのは1980年代、野田義治氏が立ち上げた「イエローキャブ」の巨乳の子たちだった。

 細川ふみえら人気を博した子たちは水着から洋服に着替えてテレビに進出。おしゃべりとお色気で深夜番組ブームをつくった。水着でホップして、おしゃべりでステップ。ここまでは順調だったが、その先で迷路に入った。タレントを続けるか女優に転身するかモタモタしている間に後発のグラドルが現れる。瞬く間に座を追われていく。グラドルが元のグラビアに戻るのは難しく、一線から退いていった。当時のグラドルで今も一線に残っているのは女優の小池栄子ぐらいだ。

 先人に学ぶのが芸能界。グラドル界にも変化が起きる。新たに出てくるグラドルは特異なキャラを付けた。先駆者が“こりん星から来た”のキャッチフレーズで売り出した小倉優子だった。グラビアから飛び出した「ゆうこりん」は甘い声とぶりっ子でバラエティーの人気者になった。

 グラビア卒業と同時に小倉は結婚するが、次の一手があった。「こりん星は爆破された」と地球人に戻り、小倉は子育てと料理をブログで発信。今度はママタレとしての活路を見いだしたが、思わぬ事態が待ち受けていた。夫の浮気が発覚して離婚。続いて2度目の結婚をするが、現在も、夫が離婚を前提に別居中と苦戦が続いている。

脱出するのは誰なのか

 木下優樹菜も異色のグラドルだった。里田まいスザンヌと組み「おバカ」キャラでバラエティー番組を席巻。個人でも“元ヤン”を公表。オープンなキャラでコアなファンを獲得した。芸人の藤本敏史と結婚し、2人の子供のママになってもやんちゃキャラは全開。夫婦愛を前面に押し出し2人でCMに出演した。

 ところが、2年前に実姉が勤めていたタピオカ店の経営者に木下が恫喝めいたメッセージを送っていたことが発覚。現役さながらのヤンキーぶりで芸能活動を自粛。そして藤本と離婚し、事務所からも解雇。実質、芸能界を引退していたが、昨年秋、インスタで個人活動を再開していた。

「20万以上のフォロワーがあれば、“私の人気も捨てたものじゃない”とその気にさせてしまうのがネットの怖さ」(芸能関係者)

 タレント復活を目指すも、最近、化粧品会社から損害賠償を求められる民事訴訟を起こされ、再び身辺は騒がしくなった。

 熊田曜子は3児の母にして写真集を出し続けるグラドル界のレジェンド。「アラフォーとは思えないプロポーション。特に均整の取れた体とくびれは圧巻。水着や下着だけで男性を妄想の世界に引き込む魔力がある。グラビアをするために生まれてきたような子」と出版界も絶賛する存在だった。

 グラドルとしてどこまで進化するかの期待もあった中、夫のDVを警察に通報して夫は一時、逮捕された。しかし、夫は反撃。妻の浮気などを週刊誌に告発した。夫婦がお互いの恥部を週刊誌で暴露合戦する始末に。

「週刊誌に好都合なネタでも、熊田と一般人の夫の話では世間の関心は薄い。呆れて見ているだけ」ともいわれるが、どう転んでも熊田に残るのはダメージだけ。3人のグラドル界のレジェンドが抱えるそれぞれの難題。誰が脱出するのかを見届けるのも一興か。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  4. 4

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 5

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  1. 6

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  2. 7

    男子バレー小川智大と熱愛報道のCocomi ハイキューファンから《オタクの最高峰》と羨望の眼差し

  3. 8

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明

  4. 9

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  5. 10

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明